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(無題)

 投稿者:雪柳 みこと  投稿日:2008年 7月20日(日)13時34分21秒
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  ――――――――――IF I help you?





もしあの時私が貴女を助けられていたらどうなっていましたか?

またいつものように笑ってくれますか?

またいつものように話し合えていましたか?

またいつものように喧嘩をしていましたか?

またいつものように





私の手を 握っていて くれましたか?



 序章

私が死んでも誰も悲しまない。
私はこの世界から拒絶されている。
この世に生きることを拒まれている。
だから、死ぬのは怖くない。
もう感情なんて無くしてしまった。
どうやって笑うんだっけ?泣くんだっけ?
………思い出せないんだ。
だから、何も感じない。
死んでやる。死んでやる死んでやる死んでやる死んでやる死んでやる死んでやる死んでやる死んでやる死んでやる死んでやる死んでやる死んでやる死んでやる死んでやる死んでやる死んでやる。
―――――――お前たちの望みどおり、死んでやるよ。

生暖かい風が吹き抜け、髪がぶわっと綺麗に舞い上がる。少しバランスを崩して体制が不安定になるが、それでも彼女は足を止めなかった。
高い工事中のビルの鉄骨の上。
なんてベタな風景だろう。
自殺をはかろうとする少女とそれをとめる親友。
大粒に涙を流しながら必死に叫ぶが、もう彼女にはなにも聞こえない。ただ、楽しげに笑うだけ。
「ねぇ、歌夜。私ね、この世界は凄く楽しいと思うの。」
ふと少女がそう呟く。
歌夜と呼ばれた少女がきょとんとした顔で彼女をじっと見る。
「どうせならもっと生きたかったんだけどね?そ・・・」
「だったら自殺なんてしようとしないでよっ!全然意味分かんないわよっ、美夜!」
彼女――美夜が何か言い終える前に歌夜が途中で口をはさんだ。
嘲笑った。思いっきり、笑った。にんまりと口角をあげて軽蔑したように歌夜を見て…

何かを、呟いた。

でも、聞き取れなかった。

「聞こえない……!聞こえないよ美夜!!お願いだから逝かないでっ、逝かないで逝かないで!!ご免美夜!美夜が苦しんでいる事に気付かないふりしてっ!!一生許してくれなくてもいいからっ、戻ってきて!!!」
もう、何を言っているのかわからない。
脳裏に閃いた事を叫んで、叫んで。
伝えなければならない、何かを。


「死ぬなあああああああああああああああああああああああああああああ。」
 
 
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